2017/08/23

バンクシ―展@Moco美術館


Ciao!
アムステルダムのMoco美術館のバンクシー展に行ってきたよ。

バンクシーといえば、言わずと知れたイギリスのグラフィティ・アーティストだよね。神出鬼没な作品は世界中に残ってて、彼の足跡をたどることはできるけど、素顔は非公開なミステリアスなアーティスト。

上の写真の作品「Laugh now」は、バンクシーがステンシルとスプレーを使ったアートを描き始めて数年目の2002年のもの。

この3年後には、彼の作品はすでに高値で取引されるようになってたらしいから、「今は笑ってろ。いつか俺らが仕切るようになってやる!」という宣言は現実のものとなったみたいだね。

そんな彼の作品展がアムステルダムのモコ美術館で開催中。



彼の作品は皮肉とユーモアを織り交ぜたメッセージ性が強い物が多いんだけど、彼が特に大切にしているのが、平和という主題。

Smiley copper panel B

さて、バンクシーの作品は建物の壁や屋外に描かれたものが有名だけど、キャンバス画やパネル画、お札アートもあるんだって。

パルプフィクションのジョン・トラボルタのシルクスクリーン。

Pulp Fiction(部分)
もともとは、やはり建物の壁に描かれてたんだけど、この絵は縮小版のシルクスクリーン。

エリザベス女王からダイアナ妃に肖像が差し替えてある10ポンド札。

Di faced tenner

発行元はBanksy of Englandってとこも、ちょっとした茶目っ気を感じられるね。このお札は2004年に100万ポンドぶん作られて、ノッティング・ヒル・カーニバルやレディング・フェスティバルでまかれたんだって。実際にお店で使っちゃった人もいたみたいだよ。

段ボールにさっとスプレーされて、何かのデモに使われてたような作品もあったよ。

Bomb hugger

バンクシー自身は、消費者社会にものすごく批判的なんだけど(スーパーのショッピングワゴンをパロディーにした作品も多数描いてるよ)、この作品は作品自体が使い切りの消耗品って感じで、なんだか変な感じ。

そうそう、Flower throwerのシルクスクリーンも何枚かあったんだけど、写真撮るの忘れてたよ!

花を投げる人、バンクシー photo by Wall in Palestine
Flower thrower (ベツレヘムの壁のスプレーアート)
写真:FlickrのWall in Palestineさんからお借りしました

これも、平和への願いが込められた作品。パレスチナ人がイスラエル軍に対して行った抵抗の為の投石を、花束に置き換えたんだね。

今回の展覧会でもサイズや配色違いで何パターンか見ることができたよ。(原画ほど大きいのはなかったけどね)

彼の絵は、結構いろんなところで使われてたりするから、バンクシーのことを知らなくても「あ、見たことある!」って作品がきっとあると思うよ。


展覧会の期間

2017年10月31日まで
ダリ展も同時開催



それじゃあ、今日はこの辺で。
Ciao!




勝者とは
失敗しないヤツじゃない
ただ
辞めないヤツだ
バンクシー